LPを作る前に、最初に決めるべき3つのこと
LP制作の相談で最初に必要なのは、きれいな原稿でも完成したデザイン案でもありません。まず整理したいのは「誰に」「何をしてほしいか」「なぜ自社を選ぶのか」という3つの判断です。この3点が曖昧なままだと、どれだけ丁寧に作ってもページ全体の軸がぶれやすくなります。
LPは1ページの中で、読んだ人に次の行動を促すためのページです。だから最初に決めるべきなのは、配色や写真ではなく「判断の基準」です。
ここでは、制作会社へ依頼する前でも整理できる3つのポイントを順番に見ていきます。
1. 「誰に来てほしいか」を一人分まで具体化する
最初のポイントはターゲットです。ただし「30〜50代の女性」「地域の中小企業」といった大きな括りだけでは、LPの文章を決めるには足りません。
たとえば整体院なら、同じ30代でも「慢性的な肩こりで困っている会社員」と「産後の体の違和感を相談したい人」では、知りたい情報も不安も異なります。
最低限、ここまで考える
- どんな悩みを抱えて検索・広告からページに来るのか
- 何が不安で、問い合わせをためらうのか
- 比較するときに何を重視しそうか
ターゲットを狭くすることは「他の人を断る」という意味ではありません。ページの言葉を、誰に向けて話すか決めるための作業です。
2. ページを読んだあと「何をしてほしいか」を一つ決める
次に決めるのはゴールです。問い合わせ、無料相談、見積もり依頼、予約、資料請求など、LPの最終行動はなるべく一つに寄せた方が設計しやすくなります。
ありがちな失敗は、問い合わせも、電話も、LINEも、資料請求も、サービス一覧も全部同じ強さで並べてしまうことです。選択肢が多いほど親切に見えますが、ページとしては「結局どこへ進めばいいのか」が弱くなります。
CTAの文言は最後に考えるものではなく、ページ全体の設計を決める重要な要素です。
3. 「なぜ自社なのか」を、事実ベースで言葉にする
最後は選ばれる理由です。ここで必要なのは、派手なキャッチコピーではありません。競合と比較されたときに、お客様が判断材料として使える事実です。
たとえば次のようなものです。
- 対応エリアが明確で、地域事情を理解している
- 相談から実装まで担当者が変わらない
- 料金や対応範囲が事前に明示されている
- 特定業種・特定課題への経験や知識がある
- 公開後の修正や運用まで相談できる
「高品質」「丁寧」「安心」といった言葉だけでは、どの会社でも言えてしまいます。その言葉の根拠になる具体的な仕組みや対応方法まで一段掘ると、LPに使える材料になります。
3つが決まると、LPの判断が一気に楽になる
ここまでの3点が整理できると、制作途中の判断に一本の軸ができます。
- この文章は、想定した相手の不安に答えているか
- このセクションは、最終行動につながっているか
- この表現は、自社を選ぶ理由として具体的か
逆に、この3点が決まっていない状態でデザインから始めると、「なんとなく良い」「なんとなく違う」という感覚だけで修正を繰り返しやすくなります。
LP制作で大事なのは、最初から完璧な答えを持っていることではありません。少なくとも「誰に、何をしてほしくて、何を理由に選んでもらうか」を仮置きすることです。そこから制作側と一緒に精度を上げていけば十分です。
制作前の簡易チェック
「一番来てほしい人」「一番してほしい行動」「自社を選ぶ具体的な理由」を、それぞれ一文で書けるか確認してみてください。書けない項目があれば、そこが最初に整理するポイントです。